「農業を通じて人々の命のつむぎに貢献する」
農業を営みとして、
様々な生命と関わる時間の中で、
自分が何の為に生まれてきたのか、
何をすべきなのかが、
シンプルに理解できるようになってきました。
花が咲き、実をつけ、種をのこし、
土に還る植物と同じで、
自分も命のバトンを渡す為に生まれてきたんだ。
そしてバトンを渡した子供達が、
その先にバトンを渡せるように
環境を整えていくことが
自分の使命なんだと・・・。
地域の環境を守り、
地域の人々のお役にたてるよう
日々努力してまいります。
いちごのための環境づくり
春が旬のいちご栽培では、
冬場ビニールハウスでの加温、
保温が必要不可欠となります。
いちごの光合成能力を最大限発揮させる為には、
葉っぱの裏にある気孔から二酸化炭素を
必要な分をとりいれられる状態を
作らければなりません。
その条件は
①二酸化炭素の濃度
②湿度 60〜70%
③風速1メートル程度
④午前11時ごろが、光合成のピークetc
外気をシャットアウトしているビニールハウスで、
これらの条件を満たす為には
かなりの工夫が必要となります。
月のリズムに合わせて。
再生産困難な、高額なシステムを導入すれば
早いのかもしれませんが、
一本一本、一粒一粒にこだわりたい私は、
目視をし、背中に噴霧機を背負い
午前11時の光合成ピーク前までに、
葉っぱを湿らせます。
それも月の満ち欠けに応じて。
例えば
満月にはカルシウム、
半月(若潮)にはマグネシウムなど
吸収させる微量要素を
植物のバイオリズムに合わせて工夫しています。
土づくりで元気に育てる。
もちろん根っこからも
しっかり栄養分を吸収できるように
土づくりにこだわり、
nanoレベルの空気を含んだ水を使うなどして、
根っこからも、葉っぱからも、
必要なときに必要なぶんだけの
ギリギリを見極めながら、
病気が出にくい環境で育てています。
いちごの株が元気であれば、
農薬散布の回数もぐんと減りますし、
甘くて、ハリがあり、ツヤツヤした
本当にバランスの良い美味しいいちごができます。